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皆繋

ニュースレター『コネクト05/2023年冬号』発行しました ∠( ͡° ͜ʖ ͡° )

  • インフォメーション

いじめが増加傾向にある背景には、コロナ禍があるようです。コロナ禍のストレスは、子どもたちの環境にも大きな影響を与えています。

文部科学省より、令和3年度の小・中学校のいじめの認知件数は、598,499件と発表されました。ですが、これは教師が認知した件数であり、気が付かれていないいじめは膨大にあるでしょう。

そして、深刻なのは、重大事態です。認知されたいじめのうち、重大事態の発生件数は、705件(前年度514件)にのぼり、前年度の約1.4倍となっています。重大事態とは、いじめにより児童生徒が、自殺を企図した身体に重大な傷害を負った金品等に重大な被害を被った精神性疾患を発症した相当期間の欠席を余儀なくされたなどです。重大事態は、暴行恐喝傷害強要窃盗強制わいせつといったに該当し、損害賠償責任が成立する犯罪行為であり、決して起こしてはならない事態です。

認知されていないものも含めて、発生したいじめが長期化過激化していけば、対象となっている子どもは、上記のような重大事態にまで追い込まれてしまうこともあり、子どもたちが危機的状況にあると理解して、大人と子どもが力を合わせ共に助ける意識が必要です。

◆どうやって助ける?

大人は、誰かが傷ついていないか知るのに助けが必要です。クラスや遊び場で、いじめの犠牲になっているであろう子どもに最初に気が付くのは、同じ年齢の子どもです。『あの子が心配なんだ。』と大人に話してくれる子どもの優しい心に、いじめられている子もいじめている子もその家族も、大人も子どももみんなが助けられることになります。

そのために必要なのは、大人と子どもの信頼関係です。大人は子どもを丸ごと受け止め、無条件に認めること、愛情を注ぎ、大切な存在であると伝えることで、子どもの自己肯定感が育ちます。自分は愛される存在だと感じることで、子どもは自分自身を好きになり、自分を大切にします。これが生きる基本となる自尊感情です。この感情があってはじめて、他人にも同じ感情を持つことができるようになり、純粋な思いやりと優しさを表現できるのです。

いじめを生まない環境とは、ひとりひとりに必要な心の栄養が十分に与えられている環境です。心の栄養とは、上述の自己肯定感自尊感情です。これらは、信頼できる大人との関わりから得られます。人間は、誰とも関われないことが一番辛いと言われています。関わりがなくなれば、生きていく価値がなくなると感じるのです。だから、誰かと関わりを持って心を満たそうとします。例えそれが温かい心の満たし方でなくてもです。

子どもたちに心の栄養を与えることは、いじめをなくすためだけでなく、子どもが健やかに成長し、健全な社会をつくるためにも必須です。

ICS垢田家は、子どもの「安全基地」となり、学校といった教育現場だけでなく、保護者や地域住民、専門家との連携を大切にしながら、共に食べて、共に学んで、共に遊んで、子どもを信じ、守っています。

ニュースレターは、年4~5回認定NPO法人皆繋より発行しています。
郵送やメール添付でお送りできますので、ご希望の方は、以下よりご連絡ください☆
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